肝疾患相談センターについて

肝疾患相談センター長 挨拶

近年、肝疾患の診療は大きく変化しています。特にウイルス性肝炎の薬は年々進歩しており、C型肝炎の患者さんの多くは副作用の少ない飲み薬でウイルスを排除できるようになっています。一方、食事の欧米化に伴い脂肪肝の患者さんが増加しており、脂肪肝から肝硬変や肝がんに進んだと考えられる患者さんが散見されるようになっています。特に青森県においては肥満や飲酒といった生活習慣による肝疾患が今後も増加することが考えられます。当センターでは、肝炎など肝疾患について不安や疑問を持っている方々に対し、相談や専門医療機関に関する情報提供を行うことにより、不安の軽減および医療を中断することなく継続して受けられるように支援いたします。どうぞお気軽にご相談ください。

 

弘前大学医学部附属病院
消化器血液膠原病内科

飯野 勢

肝疾患相談センターについて

国内のB型、C型肝炎ウイルス感染者は合わせて約300万人存在すると言われており、肝硬変や肝細胞がんの危険性が指摘されております。そこで、国の肝炎対策事業に基づいて、各地域におけるウイルス肝炎診療の充実及び向上の中心的な役割を担うため、都道府県に一医療機関ずつ肝疾患診療連携拠点病院が指定され、青森県においては平成21年11月18日に弘前大学医学部附属病院が指定を受けました。これに伴って拠点病院の業務を遂行し、県内の肝炎対策に積極的に取り組む部署として設置されたのが「肝疾患相談センター」です。センターでは患者様、ご家族等からのご相談をお受けいたします。また、ウイルス肝炎に関する様々な情報や県内の医療機関に関する情報を収集し提供してまいります。なお、病気の性格上、ご相談の際にはプライバシーの保護には十分な配慮をいたしますのでご安心ください。

青森県の
肝疾患診療連携体制について

青森県では、患者さんが適切な医療を受けられるよう肝疾患診療連携体制の整備をすすめ、「肝疾患診療連携拠点病院」及び「肝疾患に関する専門医療機関」を指定し、この医療機関を中心とした診療ネットワークを充実させています。

青森県における医療体制について

青森県肝炎医療コーディネーター

肝炎に関する幅広い知識とスキルを持ち、肝炎患者及び肝炎ウイルス検査陽性者等が適切な肝炎医療及び支援を受けられるように、医療機関、行政機関、その他の地域及び職域の関係者間の橋渡しを行います。